作品リスト


竜車の剣
(1956)
■ 少年付録
(全58ページ)
■ 加筆改題:豪快竜車

 直心陰流の団野道場に通う男谷精一郎は、天才少年の誉れ高い剣士だった。ある日精一郎は、同僚との帰り道、甲源一刀流の富田源心と刀を合わせることになった。だが源心から、腕はいいが半歩踏み込みが甘いと言われる。その日家に帰ると、おじの勝正吉が来ていた。手合わせをした正吉からも精一郎は同じことを言われた。そのことに悩む精一郎の道場からの帰り道、白覆面の男が待ち伏せをしていた……

 男谷精一郎信友は幕末の実在の人物。勝海舟の従兄弟に当たる。後に団野道場を継いでいる。後年「剣聖」と呼ばれ、生涯一人も人を斬らなかったとも言われている。また甲源一刀流も実在の流派である。
竜車の剣